公務員 辞めたい 相談先

公務員を辞めたいときの相談先は?

公務員と聞くと、仕事は楽で残業もなく定時帰り、給料やボーナスも高い、という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際に公務の現場を覗いてみると、国の法改正や制度改正に振り回されたり、理不尽なクレームや問題のある住民に悩まされたり、土日出勤や深夜残業は当たり前、それでも予算の関係で手当もつかずサービス残業、といったハードな部署もあるのが現実です。

公務員の方の中には、世間一般の公務員像と実際の現場とのギャップに悩まれている方も多いのではないかと思います。

この記事が公務員を辞めたい、転職したいとお考えの方の参考になれば幸いです。

公務員が辛い理由

冒頭で書いたように、公務員も部署によっては過酷な環境で働いている方もいらっしゃいます。

特に総務や法令、財務に関わる部門や福祉行政に関わる部門は常に忙しく、国会や各自治体の議会対応のために昼夜を問わずに働いている部署もあります。

国の中枢に勤めると、終電帰宅は当たり前で、繁忙期には月曜日に1週間分の着替えを詰めたキャリーケースをもって仕事に行くという話も聞いたことがあります。

また、それだけ過酷な環境で働いているにも関わらず、基本的に昇給、昇格は年齢で定められたモデル通りにしかしないため、頑張った分は評価されたいとお思いの方は、やりがいを見出せなず、辛い思いをされているかと思います。

また、公務員の仕事は基本的に全て法律や規則を根拠として成り立っていますので、誰も見ることがないと分かっているような資料でも、それを作ることが定められていればどんなに時間をかけてでも取り組まなければなりません。

資料作成意外にもそういった業務は多々ありますので、自分がやっていることに何の意味があるのだろうと考えてしまい、やる気を失い、そのまま自分の人生に悩んでしまうこともあるでしょう。

こういった労働環境の悪さと仕事の意義、やりがいの無さから、メンタル不調に陥る方も周囲にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

公務員を辞めたいが相談できなくてつらい

公務員は、国、県、市町村や職種によって差はあれど、その全てがトップダウンの体系だった組織になっています。

そのため組織によっては非常に閉鎖的な部分もあり、特に人事上の話(採用や退職、転職など)はすぐに広がってしまいます。

課や係内の噂程度で済めばよいですが、総務や人事などの耳に入れば呼び出しを受けたり、人事評価やその後のキャリアに影響があったりする可能性もあります。

この恐れから、退職や転職を考えている方の中には、なかなか周囲に相談できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、民間企業では転職しながら自身のキャリアを作っていくという考え方も一般的になりつつありますが、いまだに公務員の世界では転職はどちらかというとネガティブな受け取られ方をしてしまいます。

過酷な場所で働いている公務員の中には、楽な部署で働いている同僚や転職を考えてる同僚に対して、攻撃的な目で見ている方もいらっしゃいます。

特に転職を考えている人に対しては、自分はこんなに辛い思いをしながら働いているのに、あの人はこの仕事から逃げ出そうとしている、転職してもどうせ上手くいくはずがないだろうと考え、悪意を持って話を広める人も中にはいます。

退職、転職のお悩みは非常にストレスに感じられていることと思いますが、悪い話ほど話が大きくなりながら早く広がるものです。

職場の人に相談する際には、本当に信頼できる同僚、上司を見極めてする必要があり、その判断がつくまでは普段仲の良い人であっても話を漏らさないことをお勧めします。

公務員を辞めたい人の相談先

公務員から民間企業へ転職するというのはあまり一般的な話ではありません。また、家族や周囲からはもったいないと反対されるかもしれません。

それでも転職をしたいとお考えであれば、転職エージェントを活用して、公務で培われた専門性を活かせる転職先を探しましょう。

民間企業の中には、事業を行うために行政上の手続きが必要であったり、自治体が交付している補助金を利用したりしている企業も数多くあります。

そういった手続きには、法律や規則で細かく定められた書類や資料が必要で、受付をする行政側もその決まり通りになっているかという点を重視して許可、不許可の判断をします。

国の方針で度々変わる法律や規則について学び、細かな書類を揃えることに頭を悩ませている企業も数多くありますので、行政側にいた経験をアピールして転職活動を有利にしましょう。

また、税理士や行政書士、社会保険労務士など、企業の法令対応業務を専門の仕事としている士業事務所もありますので、そういった業務を専門としている公務員でいらっしゃる場合は、より有利に転職活動を進められます。

いずれにしても、転職エージェントを活用して自身の公務員としての知識、能力を広くアピールしながら、専門性を必要としている企業と上手くマッチングすることで、公務員からの転職の成功につながります。

おすすめの転職エージェントは、こちらの記事でまとめています。

参考になれば幸いです。